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塗師の画像
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塗師ぬし
御刀塗師 杜川伊藤 俊克いとう としかつ

株式会社マルスエ 刀剣部

経歴

1982年
父に師事し塗師になる。
2001年
伝統工芸士に認定される。
2004年~
坂入眞之氏に師事し一番弟子として拵えを学ぶ。
2007年
日刀保外装技術発表会 拵の部で初入賞し師匠より号「杜川(御刀塗師 杜川)」を頂く。

仕事内容

各種鞘塗、拵作成、時代鞘の補修、蒔絵、刀装具修理

職人になったきっかけ

祖父の代より漆塗師を営んでおりますが、学生時代は家業を継ぐことは考えていませんでした。いよいよ就職活動が始まると言う年、金沢を旅行した折に多くの美しい変わり塗の作品を眼に感動しました。こんな素晴らしい仕事をしていたんだなあと家業について改めて向き合うきっかけになりました。その後、親の反対を押し切りこの道に入りました。

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鞘塗師とは

鞘は刀身を守るもの、漆は刀身を湿気から守り鞘本体の劣化を防ぎます。
古い時代は黒の立塗りが主流でしたが、江戸期になり様々な変わり塗りがされるようになりました。機能重視からお洒落のアイテムへと変化してきました。
美術品としての鞘塗りから居合などの実用品までその需要に応じて幅広く対応していけるのが現代の鞘塗師だと思っています。

鞘塗の魅力

依頼主の要望通りに塗り上がり、感謝の言葉をいただいた時の達成感はとても気持ちが良いです。
時代拵の模写が多いですが、中にはご自慢の帯の織り柄様な塗りとか、朱一色の天正拵とか、紫式部の花の色の様な塗鞘とか、お客さんの強い希望を感じると自然に力が入ります。

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ここが見所

呂鞘から様々な変り塗りに至るまで、その数は数百種にも及ぶと言われています。中でも黒呂塗りはシンプルなだけに欠点が目立つのでとても気を使います。時代のパーフェクトな大名鞘を見ると気が引き締まる思いです。また変り塗りに関しては、どんな材料を使い、どの様な工程で塗ったのか想像しながら鑑賞するのも醍醐味かと思います。

今後の展望

これまでと同じく「来る鞘拒まず!」の気持ちでどんな仕事も精力的に受けて行きたいと思います。

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あなたの日本刀の楽しみ方

最初は刀身から入りましたが、最近では拵や刀装具、特に尾張や美濃の金工物を中心に収集、鑑賞をしています。
目下、岐阜県の刀装具の会で勉強中です。

その他

公益財団法人 日本美術刀剣保存協会主催  刀剣研磨・外装技術発表会及び現代刀職展に於いて
特賞(会長賞)3回、優秀賞5回、努力賞2回、入選5回
2009年愛知県知事優秀技術者表彰
2011年名古屋市教育委員会優秀技能賞
2013年愛知県知事優秀技能者表彰(あいちの名工100人)
2018年中部経済産業局長表彰

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御刀塗師 杜川伊藤 俊克いとう としかつ

株式会社マルスエ 刀剣部

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