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鉄を鍛える画像
刀工の画像
刀工とうこう
福留房幸日本刀鍛錬場福留 裕晃ふくどめ ひろあき

刀工名 房幸ふさゆき

経歴

平成17年
二十五代藤原兼房日本刀鍛錬場入門
平成22年
文化庁より作刀承認を受ける
平成23年
独立
平成27年
米国エール大学ピーボディ博物館サムライ展協力、講演
平成29年
阿蘇神社へ有志とともに房興との合作大太刀「蛍丸写」を奉納
平成29年
関鍛冶伝承館へ有志とともに房興との合作大太刀「蛍丸写(影打)」を寄贈
令和2年
熱田神宮へ有志とともに剣を奉納

仕事内容

刀剣類製作、特注鍛造品製作です。 刀、太刀、短刀、それ以外に鏃(やじり)、槍。
弓道をやっている関係で、短刀、前差しの注文を特に多くいただいています。 刀工でもする方しない方みえますが、刀身への彫刻の依頼も受けています。普段扱う素材は主に鉄ですが、銅、銀なども扱うこともあります。 指輪やペンダントなども作った経験があり、刀剣類以外にも包丁、オブジェ、釘など様々な仕事に挑戦してきました。

職人になったきっかけ

高校在学中、写真部の活動の一環で大庭鍛冶工場を訪問し、様々に変化する技に感銘を受けたためです。
もともと工芸やものづくりが総じて好きで、何かの職人になろうと思っていました。 実家は刀工の家系ではありませんが、やれる機会があるならやってみればいいんじゃない?という自由な家庭環境で、特に茶道をしている母親が日本文化や工芸、職人に理解があり、能の謡(うたい)や陶芸教室に通わせてくれたりと色々な経験をできました。刀鍛冶にならなければ陶芸家になっていたかもしれませんね。

刀工の画像

刀工とは

刀身を作る工人のことです。 刀工は刀、太刀、短刀、槍などの制作をします。変わったものを作る時には実物があれば、重さ、幅、厚みを測って、どれくらい変形するかを割り出し、素延べの割合を出してその大きさの材料を作っていきます。
難しいものなどはその物を作ったことがある刀工さんに聞いたりして作っています。また、多くの作品を見たり本を収集をして技術向上に努めています。

刀工の魅力

自分の手で刀剣を作り出せることです。一番好きな工程は、焼き入れ。 刀剣製作の正念場で、一番面白いところでもあるし、わずかなミスが致命的な結果になる辛いところでもあります。 長い工程を踏んで徐々に形になっていくので、最終的な完成品が綺麗にできていればもちろんいいですが、途中のどの工程で止めても常に綺麗な形になっている方が良いなと思っています。

柄巻きの画像
柄巻きの画像

ここが見所

出来上がった刀剣です。 特に何を目指しているのか目的がハッキリ分かる刀剣が良いと思っています。 武道や試斬など刀を使う人であればどういう風な状況を想定してどのような状態で使いたいかで作る物は変わってきますし、逆に美術鑑賞の観点から見てこういう物が欲しい、テクニカルな部分が好きなど見所は人それぞれによって変わってくると思います。

今後の展望

直近のやりたいこととしては、仕事場を整備して安定した作刀環境を作ることです。 あとは死ぬまでに月面で鍛錬してみたいです。 重力によってどの程度金属に与える影響があるのかというところと、一番は鍛錬した材料の成分的にどうなるのかというのが非常に気になるところです。
時間や材料費の兼ね合いもあって興味があっても中々手がつけられないですけど、自家製鉄もやってみたいですね。

刀工の画像
刀工の画像

あなたの日本刀の楽しみ方

様々な方の愛蔵刀にまつわる物語を伺うことです。 それぞれ理由があってその刀を所持されているので、持った経緯やどう評価しているのかといった理由を聞くのは面白いです。 物として鑑賞することももちろん好きですが、その物にどういった背景があるのかというのは興味深いですし、美術的に美しいかどうかというのは刀の要素のごく一部だと思っています。

その他

趣味 弓
弓馬術礼法小笠原流 歩射紫二本継指免許
弓道 錬士五段

刀工とうこう
福留房幸日本刀鍛錬場福留 裕晃ふくどめ ひろあき

刀工名 房幸ふさゆき

「良い仕事は全て単純な作業の堅実な積み重ねだ」という漫画のセリフがあるのですが、一工程一工程をきっちり仕上げるということ。
これを常に心がけています。

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